狩衣(浄衣)の着用法(一人の場合)
*正式には二人の衣紋者が着せます。

<物具構成>
小袖(白衣)、紫差袴、夏狩衣(薄紫地菊臥蝶紋、左右撚袖括付)、懐中烏帽子(神職用


小袖(白衣)を着用し、帯を結び、足袋をはく。  
烏帽子をかぶる(下の着用図では、途中まで烏帽子を省いています)
差袴をはく。
まず、前紐を帯の上に当て後ろへまわす。
後ろで引違へて前へまはし、紐を引違へて内側に折り返し、後ろへまわす。
紐を前で引違える

引違えた紐を内側に折り返す
後ろで諸鉤に結ぶ。
次に後紐をとり、前で交叉し、片方の紐を前紐の交叉部の下からくぐらせ、前で諸鉤に結ぶ。
   
狩衣(浄衣)を両手に執る。  
首紙をひろげて首にまはし、蜻蛉(とんぼ)をかく(首紙の蜻蛉を受緒に通す)。
狩衣の上前・下前中央の縫目を合わせて繰り上げ、袴の中にずれないように差し入れ、腰帯を結ぶ準備をする。
腰帯(当帯)をとって、腰の上(狩衣の上)に当てて両端を前へまわす。
前中央で諸鉤に結ぶ。
袴に差し込んだ部分を引き出し、繰り上げた部分を両手で、引き下げて形を整える(正座して、膝が狩衣で覆われる程度が適当な繰り上げです)。
右から袖を通す。
袖を取り流す。 袖先は親指以外の四指でつかみます。 取り流し方はこちら
神職の場合、笏を持つ。
外に出る場合浅沓をはく。
*ご不明な点は、お問い合せください。